アイコン分数電卓 -Fcalculator-とは何か

その昔、私は考えたんです。
電卓で“1÷3×3”の答えが“1”に成らないのはおかしい。 コンピュータはもっと高度な思考を持っているはずだ、と…。 内部の数字処理を分数にすれば正確な答えを求めることが出来るじゃないが…。 そう考えました。 それなら自分で作ろうと思い立ち、“1÷3×3=1”が計算できる電卓を作り始めました。
内部処理だけ分数にすれば良かったんですが、 そういえば、分数で入出力できるソフトウェアって見たこと無いな、 もし、そういう風に作れば誰か使ってくれるのんじゃないだろうか…。
考えはふくらみます。
で出来たのがこれだと。最終的には指数の入出力も備えたいですね。

画面

分数電卓の表示画面(原寸大・真分数) 原寸大です(Version1.5.6)。

表示画面は大きく分けて4つ有ります。
分数・帯分数・小数・整数です。
分数には、さらに細かく真分数と仮分数があります。
違いを知らなくても構いません。
分数電卓の表示画面(仮分数)

中学校を思い出す帯分数、実際はほとんど使用しません。
ちなみに、この分数電卓では帯分数の入力はできません。
分数電卓の表示画面(帯分数)


小数にも有限小数と循環小数があります。
循環小数は循環部を“{}”でくくり表示します。
ちなみに、この分数電卓では無限小数・超越数の入力は出来ません。
分数電卓の表示画面(有限小数) 分数電卓の表示画面(循環小数)

残すは整数。
当たり前ですが、小数点以下の数字は表示されないため、誤差が発生します。
小数以下は四捨五入で処理されます。
分数電卓の表示画面(整数・四捨) 分数電卓の表示画面(整数・五入)

使い方

いたって普通の電卓です。
数字ボタン(キー)を押して数字を入力し、演算子ボタン(キー)を押して設定し、 再び数字を入力して計算ボタン(キー)を押してください。
なお、キー入力操作はあやふやな動作を制御するため、厳格に制御されています。
例えば計算ボタンの後では 計算ボタン(表示モードを変える)・ 演算子ボタン(計算結果を再び利用する)・ 符号反転ボタン(計算結果の符号を反転し、再び利用する)・ 逆数ボタン(計算結果の逆数を再び利用する)・ 全削除ボタン(1から計算しなおす)の5つしか動作しません。

[ ]での表示は画面上のボタンを表しています。
“ ”での表示はキーボードのキーを表しています。

◆数字ボタン・キー

[0]“0” …数字の0を入力します。
[1]“1” …数字の1を入力します。
[2]“2” …数字の2を入力します。
[3]“3” …数字の3を入力します。
[4]“4” …数字の4を入力します。
[5]“5” …数字の5を入力します。
[6]“6” …数字の6を入力します。
[7]“7” …数字の7を入力します。
[8]“8” …数字の8を入力します。
[9]“9” …数字の9を入力します。
[000]“O(オー)” …数字の0を3個入力します。

◆演算子ボタン・キー

[+]“+” …加算を実行します。
[-]“-” …減算を実行します。
[*]“*” …乗算を実行します。
[/]“/” …除算を実行します。

◆計算ボタン・キー

[=]“Enter” …計算を実行します。また、複数回押すと表示モードを切り替えます。

◆削除ボタン・キー

[A.C.]“Esc”“Delete” …最初の状態に戻します、全削除。
[><]“Home”“End” …今回分の入力だけ削除します、表示削除。
[<-]“BackSpace” …壱の桁の入力を削除します、桁削除。

◆特殊ボタン・キー

[.]“.” …小数点を入力します、分数との併用はできません。
[+|-]“→”“M”“F9” …符号を反転します。
[~|_]“↓”“F” …分数形式にします、今回の入力分を分母に移動します。
[1/x]“↑”“R” …逆数ボタン、分子と分母の値を入れ替えます。

◆記憶ボタン

[M+]“V” …記憶数値から現在の計算結果を足し、記憶します。
[M-]“C” …記憶数値から現在の計算結果を引き、記憶します。
[MR]“X” …記憶している数字を呼び出します。
[MC]“Z” …記憶している数字を削除します。

◆クリップボードボタン・キー

[CB->]“” …(未実装)貼り付け。クリップボードから数値を読み出します、
[->CB]“” …コピー。数値をクリップボードに書き込みます、Windows付属の関数電卓に貼り付けられる様な書式です。表示されている形式によって、書き込まれる文字も変わります。

ダウンロード

ファイルのダウンロード
自己延伸式ファイルのダウンロード
説明書の観覧
両方とも同じファイルが圧縮されています。
“ダウンロードできない”などの場合は 窓の杜Download ASCIIベクター を利用してください。

    「取り敢えずクレ!!」という方は
  1. “自己延伸式ファイルのダウンロード”をクリックし、
  2. “実行(R)”を押してください。
  3. “セキュリティの警告”画面が表示されると思います。自己判断の上、“実行する(R)”を押してください。
  4. “展開先フォルダの選択”が表示されます。最上段にある“デスクトップ”を選択し、“OK”を押してください。
  5. これで“デスクトップ”に“fcalculator”のフォルダができ、その中にファイルがあります。

掲載履歴・掲載予定

2003/05/02:ベクターで掲載。
2003/05/14:窓の杜で紹介記事が掲載。
2003/06/04:Download ASCIIで掲載。
2003/06/10:窓の杜で掲載。
2003/06/28:インプレス DOS/V POWER REPORT 2003年8月号の付録DVD-ROMに収録されました。
2003/08/18:エンターブレイン WindowsPower JUMBO 2003年9月号の付録DVD-ROMに収録されました。
2003/10/25:エンターブレイン WindowsPower フリーウェア5000 2003Autumnの付録CD-ROMに収録されました。
2003/11/18:アスキー 月刊アスキー 2003年12月号の付録CD-ROMに収録されている様です(未確認)。
2004/03/18:アスキー 月刊アスキー 2004年4月号の付録DVD-ROMに収録されている様です(未確認)。
2004/03/29:エンターブレイン WindowsPower フリーウェア5000 2004Springの付録DVD-ROMに収録されました。
2004/04/28:インプレス DOS/V POWER REPORT 2004年6月号の付録DVD-ROMに収録されました。
2005/01/17:エンターブレイン WindowsPower フリーウェア年鑑2005の付録DVD-ROMに収録されている様です(未確認)。

更新履歴

2005/02/01 Version1.6.0 [=]→[.]を受け付ける様にする。 [->CB]ボタンの採用。
2004/12/07 Version1.5.6 [=]→[MR]→演算子ボタンで型変換が起こってしまうのを修正。
[=]→数字ボタンを受け付ける様にする。
2004/11/30 Version1.5.5 メモリー計算を使用すると分母が負数になる事があったのを修正。
2004/09/26 Version1.5.4 “0”の時に循環小数と表示する不都合を修正。
2004/09/21 Version1.5.3 時雨氏が製作して下さったアイコンに変更。
2004/09/08 Version1.5.2 分数を含む計算で計算結果が負整数の時に整数変換されていなかったのを修正。
分数表示時、分母が負数にならないようにする。
2004/09/01 Version1.5.1 循環周期が100桁過剰の循環小数が誤答する不都合を修正。
整数表示時、3桁区切りの目印を表示するようにする。
2004/08/30 Version1.5.0 循環小数表示に対応。
65桁付近までの小数出力に対応。
2004/08/25 Version1.4.4 XPのLunaスタイルに対応。
2004/02/18 Version1.4.3 [=]→[.]が動作していたのを修正。
警告を別ウインドウではなく近似値表示場所に表示するようにする。
2004/02/01 Version1.4.2 桁数が多い小数表示時に誤答しないようにする機能が少ない桁数でも発生する問題を修正。
2003/12/04 Version1.4.1 “0”の時に[1/x]ボタンを押すと“0”以外になるのを修正。
小数表示時に桁数が多いときに誤答する問題を修正。
メモリ内が“0”に成ったときは“M”の表示を削除するようにする。
2003/11/22 Version1.4.0 桁数の多い数を計算すると誤答する不都合を修正。
エラー時でも近似値を表示するように修正。
「0で除算」の復帰方法を分かり易く変更する。
選択で出来ていた「強制的に0で除算」を出来なくする。
XP用のアイコンサイズに対応。
2003/11/22 Version1.3.8 キーボードからの入力時、どのボタンが押されたのか分かり易くする。
小さいアイコンが正常に表示されていなかったのを修正。
2003/10/02 Version1.3.7 [=]→[+|-]ボタンが正常に動作していなかったのを修正。
右クリック→“終了”で終了するようにする。
右クリック→“バージョン情報”でバージョンが表示されるようにする。
2003/06/24 Version1.3.6 ボタンを大きくする。
全てのボタンをキーボード操作でできるようにする。
エラー判別処理が厳しすぎるため、いくつかの計算ができなかったのを修正。
2003/06/18 Version1.3.5 演算子ボタン→[.]が動作しなかったのを修正。
小数同士の計算で計算結果が整数のときに整数変換されていなかったのを修正。
[M+][M-]の型記憶を表示の型から計算用の型に変更。
演算子ボタン直後の[M+][M-]を受け付けるようにする。
2003/06/16 Version1.3.4 [MR]→[=]が動作しなかったのを修正。
2003/06/03 Version1.3.3 一部のタイミングで[1/x]ボタンが正常に動作していなかったのを修正。
[1/x]ボタンの厳密化。
2003/06/01 Version1.3.2 整数表示が17桁目からおかしくなる不都合を今度こそ修正。
最大入力可能数を“9223372036854775799”から“999999999999999999”に減少。
2003/05/22 Version1.3.1 [1/x]ボタンを正常に動作するように修正。
整数表示が17桁目からおかしくなる不都合を修正。
2003/05/20 Version1.3.0 [1/x]ボタンの追加。
整数を小数以下切り捨てから、四捨五入にする。
小数の入力が17桁目からおかしくなる不都合を修正。
2003/05/13 Version1.2.1 [M-]ボタンが正常に動作していなかったのを修正。
2003/05/12 Version1.2.0 メモリー計算に対応。
[000]ボタンの採用。
2003/05/07 Version1.1.3 帯分数出力が画面からはみ出てしまうのを修正。
2003/05/01 Version1.1.2 演算子ボタン(キー)を押した時に小数以下の桁が桁落ちするのを修正。
デバッグ用コードが残っていたのを修正。
2003/04/30 Version1.1.1 真分数・仮分数の判別不都合を修正。
有限小数・循環小数の判別能力の強化。
2003/04/25 Version1.1.0 表示ウインドウの改正。
帯分数出力対応。
30桁付近までの小数出力に対応。
2003/04/19 Version1.0.3 画面表示の不都合を修正。
18桁過剰による誤答を無効で処理するようにする。
2003/04/19 Version1.0.2 キーボード入力に正式対応。
2003/04/11 Version1.0.1 ランタイムを内蔵する。
これで大多数のパソコンで使用できるはず。
2002/10/21 Version1.0.0 取り敢えず完成。

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